敬老の日に何を贈るか、毎年悩んでいる方は多いのではないでしょうか。定番は食べ物や花ですが、離れて暮らす親の安否や暮らしぶりが気になっている家庭なら、「実用性のあるデジタルグッズ」という選択肢も検討する価値があります。この記事では、選び方の基準、デジタルグッズが選ばれやすい理由、そして贈るときの伝え方の工夫までを整理します。
※本記事は公的統計・業界調査をもとに作成した一般的な選び方ガイドです。特定の家族に贈った際の反応としては書いていません。
選び方の基準
高齢の親にデジタルグッズを贈る前に、まず押さえておきたいのが「本人がどれくらいデジタル機器に慣れているか」という前提です。総務省の令和7年版情報通信白書によると、2024年のインターネット利用率は60代で90.4%と高い一方、70代は69.8%、80歳以上になると33.1%まで下がります。
年齢階層別インターネット利用率(2024年):60代90.4%/70代69.8%/80歳以上33.1%。
出典:総務省「令和7年版情報通信白書」年齢階層別インターネット利用率
つまり80代以上の親の場合、「普段ネットを使っていない」ことを前提に選ぶ必要があります。具体的には、次のような基準で選ぶと失敗が少なくなります。
- 操作がシンプルか:ボタンの数が少ない、メニュー階層が浅いなど、迷わず使える設計か
- 文字・表示が大きいか:画面表示や本体の文字サイズが調整できるか
- 音声操作に対応しているか:手元の操作が難しい場合、声で完結できると負担が減る
- 設定を家族がサポートできるか:贈った後に初期設定を家族が代行・リモートで手伝えるか
- 価格帯が継続しやすいか:月額費用が発生する場合、負担が続けられる範囲か
特に最後の「設定を家族がサポートできるか」は見落とされがちですが、重要なポイントです。デジタルグッズは贈った時点がゴールではなく、使い始めてからが本番です。初期設定や最初の数回の使い方を、帰省時や電話でどこまでサポートできるかを、贈る前に考えておくと安心です。
選ばれやすい理由・特徴
敬老の日.jp(Groov株式会社運営)が2025年6月〜7月に実施した全国調査(359名対象)では、敬老の日ギフトとして選ばれているものの1位は「食品・グルメ」(41.4%)、2位「スイーツ」(14.4%)、3位「お花・観葉植物」(11.6%)という結果でした。デジタル機器・家電は、定番ギフトのランキング上位には入っていません。
同調査では、ギフトの受け手の87.7%が「80歳以上」(90代38.7%、80代49.0%)という結果も出ています。
出典:敬老の日.jp「敬老の日ギフト調査」(2025年6月22日〜7月13日、全国10代〜60代男女359名対象)
この2つのデータを重ねると、見えてくることがあります。敬老の日ギフトの受け手の9割近くが80代以上で、かつ80代以上のインターネット利用率は3割程度にとどまる。つまり「定番の消耗品ギフト」が多数派を占めるのは自然な結果であり、デジタルグッズはそもそも万人向けではないということです。
その上で、離れて暮らす家族の安否や暮らしぶりが気になっている家庭にとっては、デジタルグッズは「消費して終わるもの」ではなく「普段の安心につながるもの」として選ばれる傾向があります。具体的には、次のようなジャンルです。
法人向けの機械警備の現場では、「異常を本人の申告に頼らず、客観的な兆候から先に気づく」ことを重視します。見守りカメラやスマートウォッチ型の見守り機器は、この考え方を家庭に持ち込むものだと捉えると選びやすくなります。「贈って終わり」ではなく、「日常の変化に気づける状態を作る」ことが目的です。
- 見守り・安否確認系:見守りカメラ、見守りサービス、スマートウォッチ型の見守り機器
- 操作性の改善系:シンプルリモコン、スマートリモコン、字幕設定済みのテレビ環境
- コミュニケーション系:操作がシンプルなビデオ通話機器、デジタルフォトフレーム
| ジャンル | 主な目的 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 見守り・安否確認系 | 生活リズムの変化に気づく | 一人暮らし、連絡の頻度が少ない |
| 操作性の改善系 | 日常の「できない」を減らす | テレビ・家電の操作で困っている |
| コミュニケーション系 | 顔を見て話す機会を増やす | 電話はできるが訪問の頻度が少ない |
価格帯や具体的な製品の比較は、各ジャンルの個別記事で詳しく解説しています。
贈るときの伝え方の工夫
前述の調査では、敬老の日ギフトの75.8%が「本人の希望を事前に確認しないサプライズ型」だったという結果も出ています。食べ物やお花であれば、サプライズでも大きな問題にはなりにくいでしょう。しかし、デジタルグッズは使い方を覚える手間が発生するため、同じ感覚で「サプライズで贈って終わり」にすると、使われないまま置かれてしまうリスクがあります。
贈るときは、次のような工夫を意識すると定着しやすくなります。
- 贈る前に、軽く希望や不安を聞いておく:「こういうものがあるけど、どう思う?」と一言確認するだけでも、受け入れられやすさが変わります
- 初期設定は贈った日のうちに済ませる:帰省のタイミングで贈る場合は、箱から出した状態ではなく、すぐ使える状態にしてから渡す
- 操作方法は紙に書いて残しておく:電話で毎回説明するのは双方にとって負担が大きいため、簡単な手順を紙に書いて機器のそばに置いておく
- 最初の数回は電話でフォローする:贈った直後の1〜2週間は、使えているかを軽く確認する連絡を入れる
特に電話での説明は、伝え方次第で理解のされやすさが大きく変わります。リモコン操作などの説明に悩んだことがある方は、電話での伝え方のコツも参考にしてみてください。
また、敬老の日は毎年訪れるタイミングです。今年うまく定着しなかった場合も、正月やお盆の帰省時に設定を見直す機会として捉えておくと、気負わずに続けられます。
まとめ
敬老の日の定番ギフトは食品・グルメが中心で、デジタルグッズは多数派ではありません。ただし、80代以上の親の生活を見守りたい家庭にとっては、見守り機器や操作性を改善する機器が「普段の安心」につながる選択肢になります。
選ぶ際は本人のデジタル機器への慣れを前提にシンプルさを重視し、贈った後の初期設定・使い方のフォローまでセットで考えることが、定着のカギになります。


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