親の見守りを検討すると、必ず候補に挙がるのがセコムとALSOKです。この記事では、両社のホームセキュリティ・見守りプランを、機械警備の実務知見を交えた評価軸で比較します。料金だけでなく、異常検知の仕組みや停電・通信断時の挙動まで、公式情報をもとに整理しました。
※本記事は公式サイト・専門メディアの情報と、機械警備の実務知見に基づく評価軸を組み合わせて作成しています。異常検知・駆けつけ体制等の数値は地域・契約・機器構成によって変動するため、実際の契約前には必ず両社に資料請求・見積りを取り、最新の条件をご確認ください。
評価軸①:異常検知の仕組み
セコムの「安否みまもりサービス」では、廊下やトイレ前など生活動線上に設置したセンサーで動きを確認し、一定時間以上動きが確認できない場合に異常と判断して自動でセコムに通報する仕組みです。セコム公式サイト
ALSOKには、トイレのセンサーが一定時間反応しない場合に自動的にALSOKが駆けつける「ライフリズム監視サービス」があります。一方、カメラ型の「HOME ALSOK Connect Eye」の駆けつけサービスは自動では行われず、利用者からの要請に基づいて駆けつける仕組みです。プランによって「自動通報」と「要請による駆けつけ」の違いがある点は、比較時に見落としやすいポイントです。ALSOK公式FAQ
法人向けの機械警備でも、「センサーが異常を検知したら自動で通報する」仕組みと、「利用者の操作(非常ボタン等)を起点に駆けつける」仕組みは、明確に区別して設計・説明されます。高齢者の見守りでは、本人が「ボタンを押す」という行動自体ができなくなる状況こそがリスクなので、自動検知型の機能がどこまで含まれているプランかを、契約前に必ず確認することをお勧めします。
評価軸②:通知先・駆けつけ主体
セコムでは、異常信号を受けたコントロールセンターが緊急対処員(ビートエンジニア)に急行を指示し、状況確認のための電話も行われます。必要に応じて110番・119番・ガス会社への通報も行われる仕組みです。セコム公式サイト
駆けつけ拠点数は、セコムが約2,500カ所、ALSOKが約2,400カ所(2025年3月末時点)とされています。両社とも警備員の位置をGPSで把握し、最も現場に近い警備員が急行する仕組みが取られています。なお、警備業法では「25分以内に到着すること」という基準がありますが、実際の到着時間は立地や交通状況によって大きく変わります。ホームセキュリティの教科書の解説
評価軸③:停電・通信断時の挙動
セコム・ALSOKともに、システムにはバッテリーが内蔵されており、停電時も一定時間作動する設計になっています。また、通信回線が独立しているため、停電でインターネット回線が切れても緊急通報自体は可能とされています。ホームセキュリティ大手6社比較の解説
ただし、カメラ型サービス(ALSOKのConnect Eye等)は、カメラ本体はバッテリーで停電時も録画を継続しますが、スマートフォンへの通知や映像確認は、自宅のネットワーク環境の状況によっては利用できない場合があるとされています。「録画は止まらないが、家族への通知は届かない可能性がある」という違いは、見守り目的で選ぶ際に重要な確認点です。ALSOK公式FAQ
評価軸④:出動料金の違い
セコム・ALSOKともに、契約プランに含まれる出動(緊急対処)は基本的に無料とされています。ただし、ALSOKではセンサーが異常を感知して警備員が駆けつけた場合は無料ですが、利用者の依頼によって駆けつけた場合は1回につき3,300円の出動料金がかかるとされています。プランによって条件が異なるため、資料請求時にこの点も確認しておくとよいでしょう。はじめてのホームセキュリティの解説
両社のプラン体系
セコムとALSOKでは、プランの構成の考え方自体が異なります。専門メディアでは、セコムは選べるプラン数が少ない分、機器やサポートがまとまっているのに対し、ALSOKは家庭の状況に合わせて機器を調整できる、という違いが紹介されています。たとえるなら、セコムは内容が決まったコース料理、ALSOKは自分で組み合わせを選べるビュッフェに近い、という説明がされています。ホームセキュリティの教科書の解説
セコムの主なプラン
セコムには、戸建て向けの「NEO」、マンション向けの「スマートNEO」、そして長年契約している方に多い旧プラン「G-カスタム」があります。高齢の親を見守りたい場合は、スマートNEOに見守り用のオプションを追加する形が案内されています。ペンダント型の救急ボタン「マイドクター」は、軽く握るだけで通知が送信される仕組みで、体調が急に悪くなった際に使いやすいとされています。また、トイレ・キッチンなど毎日必ず通る場所にセンサーを設置し、一定時間反応がなければ緊急事態とみなして通知される仕組みも用意されています。ホームセキュリティの教科書「セコムのプラン比較」
基本プラン(NEO・スマートNEO)は、月額料金の中に駆けつけサービスが含まれており、異常発生時の駆けつけに追加料金はかかりません。一方、見守りに特化した「みまもりホン2」や「ココセコム」は、駆けつけサービスが有料オプションとなっており、呼び出すと別途料金が発生する点に注意が必要です。セコム料金まとめの解説
ALSOKの主なプラン
ALSOKには「HOME ALSOK Connect」「HOME ALSOK みまもりサポート」「HOME ALSOK アパート・マンションプラン」「HOME ALSOK るすたくセキュリティパック」など、複数のプランが用意されています。独自の料金プランとして「ゼロスタート」もあり、初期費用が一切かからず、機器レンタルのみで導入できる点が特徴です。ホームセキュリティの教科書の解説
レンタルと買い取り、どちらが得か
セコムのNEOでは、機器を「レンタル」するか「買い取り」するかを選べます。どちらが得かは利用期間によって異なり、目安としては約12年が損益分岐点とされています。5年程度の契約を考えているならレンタル、12年以上の長期利用を予定しているなら買い取りがお得になる計算です。ただし、レンタルは修理が永続無料である一方、買い取りは10年間のみ無料という違いもあるため、単純に期間だけで判断せず、修理保証の条件もあわせて確認しておくとよいでしょう。セコムNEO完全ガイドの解説
法人向けの警備契約でも、機器のレンタルと買い取りは、契約年数と保守条件をセットで比較するのが基本です。家庭用でも同様に、「月額料金がいくらか」だけでなく、「何年使う予定か」「故障時の保証がどこまで続くか」を先に決めてから、レンタルか買い取りかを選ぶと後悔しにくくなります。
5年総額シミュレーション
料金比較では、複数の専門メディアで異なる試算が紹介されています。ある試算では、ALSOKのレンタルプランの5年総額が約18万円、セコムのレンタルプランが約41万円で、22万円以上の差があるとされています。一方、別の試算では、ALSOKの買い取り・レンタル・ゼロスタートのいずれも5年総額が約52万円前後で拮抗し、セコムの買い取りプランは初期費用が高いため5年総額が大きくなる傾向がある、とされています。
試算によって結果が大きく異なるのは、比較対象のプラン・機器構成・工事費の有無が異なるためと考えられます。「ALSOKの方が必ず安い」と単純に判断せず、自分の状況(戸建てかマンションか、必要な機器の種類等)に近い条件での見積りを、両社から実際に取ることが確実な比較方法です。介護生活の解説、アルソックとセコムの違いの解説
2社の比較表
| 項目 | セコム | ALSOK |
|---|---|---|
| 異常検知の仕組み | 生活動線上の空間センサーが標準装備、自動通報 | ライフリズム監視サービス(トイレセンサー等)はプランによる |
| 駆けつけ拠点数 | 約2,500カ所 | 約2,400カ所 |
| 要請駆けつけの出動料金 | プランに含まれる場合は無料 | 要請による駆けつけは1回3,300円の場合あり |
| 特徴的なサービス | 孫の写真閲覧で安否確認する機能 | カメラ型プラン(Connect Eye)、ゼロスタートプラン(初期費用0円) |
| 防犯機能 | 侵入者感知センサーが標準的に含まれる | プランは主に見守り・健康関連が中心 |
出典:セコム公式サイト、ALSOK公式サイト、ホームセキュリティの教科書「高齢者向けホームセキュリティの料金比較」
資料請求から契約までの流れ
比較検討を始めるときは、次のような流れで進めると失敗しにくいとされています。
- 両社に資料請求する:セコム・ALSOKどちらか一方だけで決めず、両社に資料請求して比較するのが基本です。無料の一括資料請求サービスを使うと、複数社まとめて依頼できる場合もあります
- 見積りを依頼する:電話で直接聞くと契約を急かされる場合があるため、まず資料を確認し、疑問点や要望を整理してから見積りを依頼するとよいとされています
- 狙われやすい場所・必要な機器を確認する:見積り時に、プロのアドバイザーが自宅の中で不安な場所を指摘してくれる場合があります。必要に応じて機器を追加できるか確認しましょう
- 駆けつけ拠点・到着時間の目安を確認する:自宅近くの待機場所や、想定される到着時間を担当者に直接確認しておくと、実際の安心感を把握しやすくなります
- 賃貸の場合は管理会社に確認する:マンション・アパートに設置する場合、機器の設置方法によっては管理会社への確認が必要になることがあります
出典:ホームセキュリティ大手6社比較、防犯対策.com「セコムのホームセキュリティ料金プラン」
よくある質問
Q. ペットがいても誤作動しませんか?
センサーにはペット対応の設定が可能な場合がありますが、ペットの大きさや行動範囲によっては誤作動が生じることもあるとされています。設置前に、飼っているペットの状況を伝えて相談することをおすすめします。
Q. 賃貸マンションでも導入できますか?
セコム・ALSOKともに賃貸向けのプランが用意されています。ただし機器の設置方法によっては、事前に管理会社や大家さんへの確認が必要になる場合があります。
Q. 契約期間はどのくらいですか?
セコムのNEOでは、契約期間は当初5年間で、それ以降は1年ごとの更新となる例が紹介されています。契約前に更新条件も確認しておきましょう。
Q. 間違えて警報を鳴らしてしまったら料金がかかりますか?
誤報であっても駆けつけてもらった場合、原則は無料とされています。ただし、駆けつけがサービスに含まれていないプランの場合は料金が発生することもあるため、契約時に確認しておくと安心です。
出典:防犯対策.com「セコムのホームセキュリティ料金プラン」、はじめてのホームセキュリティの解説
選ぶ際に基準にしたいこと
「どちらが優れているか」を一概に決めるのは難しく、次のような基準で自分の状況に合う方を選ぶのが現実的です。
- 防犯機能も重視するなら:侵入者感知センサーが標準的に含まれるセコムが候補になります
- 初期費用を抑えたいなら:ALSOKのゼロスタートプランのように、初期費用0円のプランがある会社が候補になります
- 自動検知を重視するなら:本人が操作しなくても異常を検知できる、空間センサー等の自動通報機能がどこまで含まれているかを確認しましょう
- 実際の到着時間を確認したいなら:資料請求・見積り時に、自宅近くの駆けつけ拠点や、想定される到着時間を担当者に直接確認するのが確実です
まとめ
セコムとALSOKは、異常検知の仕組み、駆けつけの条件、料金体系のいずれにも違いがあります。特に「自動検知」か「要請による駆けつけ」かの違いは、高齢者本人が操作できない状況を想定すると重要な判断基準になります。
5年総額の試算は資料によって大きく異なるため、自分の状況に近い条件で両社に見積りを依頼し、実際の金額で比較することをおすすめします。


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